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日本の地震被害、平成以降と以前ではどんな違いが?

 

平成の地震被害TOP10

順位

発生年

地震

死者数

1位

平成23(2011)年

東日本大震災

19,667人

2位

平成7(1995)年

阪神淡路大震災

6,437人

3位

平成28(2016)年

熊本地震

272人

4位

平成5(1993)年

北海道南西沖地震

230人

5位

平成16(2004)年

新潟県中越地震

68人

6位

平成30(2018)年

北海道胆振東部地震

42人

7位

平成20(2008)年

岩手・宮城内陸地震

17人

8位

平成19(2007)年

新潟県中越沖地震

15人

9位

平成6(1994)年

北海道東方沖地震

11人

10位

平成30(2018)年

大阪北部地震

6人

 

1位は2011年に起きた記憶にも新しい東日本大震災です。
地震の規模の大きさを示すマグニチュードだけで見れば日本の歴史上最大の地震が起きたとされ、甚大な被害をもたらしました。
特に津波被害が深刻で、多くの人や物が流されてしまい、行方不明者も多く出ています。
震源に近かった東北三県だけでなく、関東でも液状化が起こるなどして被害が起こったので、ほぼ日本全土を襲った地震だったと言っても過言ではないでしょう。
2位は1995年に起きた阪神淡路大震災です。
地震の心配が少ないと思われた関西で起きた地震だっただけに、耐震化のなされていない住宅が多く倒壊しました。
朝方の地震だったこともあって逃げきれずに生き埋めになった方も多くいます。
3位は2016年に起きた熊本地震です。
九州の地震では最大規模のもので、熊本のシンボル熊本城も崩壊してしまいました。
4位は北海道南西沖地震で、こちらは日本海沖が震源となって起きたものとしては最大の地震です。
どちらかというと太平洋沖の方が地震が起こりやすいイメージがありますが、日本海側に住んでいる人も油断してはいけません。
北海道で起きた地震は6位と9位にも入っています。
大きい土地を持っているだけに、どこで地震が起こるかわかりません。
また、新潟で起きた二つの地震も見逃してはいけないでしょう。
一度地震が起きた地方は、余震として改めて大きな地震がやってくる傾向にあります。
宮城や岩手で起きた地震というと、7位の岩手・宮城内陸地震も忘れてはいけません。
この中では10位の大阪で起きた地震が最近のものですが、こちらも甚大な被害をもたらしました。

 

日本の地震被害歴代TOP10

順位

発生年

地震

死者数

1位

大正12(1923)年

関東大震災

105,385人

2位

平成23(2011)年

東日本大震災

19,667人

3位

平成7(1995)年

阪神淡路大震災

6,437人

4位

昭和23年(1948)年

福井地震

3,769人

5位

昭和8年(1933)年

昭和三陸地震

3,064人

6位

昭和2年(1927)年

北丹後地震

2,925人

7位

昭和20年(1945)年

三河地震

2,652人

8位

昭和21(1946)年

昭和南海地震

1,330人

9位

昭和19(1944)年

昭和東南海地震

1,223人

10位

昭和18(1943)年

鳥取地震

1,083人

 

日本の歴史の中で最も死者が多かったのは関東大震災です。
もっとも、地震の被害だけが亡くなった人ばかりではありません。
関東大震災では合わせて火災が発生したことによって死者が多くなった面があります。
関東大震災で起きた火災のメカニズムは現代の科学でもって研究が進み、防災に役立てられています。
4位の福井地震は阪神淡路大震災、そして東日本大震災が起こるまで戦後最悪の地震災害として知られてきた地震です。
都市直下型の地震としては日本最大級のもので、長距離の地割れができたほどでした。
5位の昭和三陸地震の主な被害原因は津波でした。
地震による被害がなかった一方で津波被害は深刻だったあたり、東日本大震災と重なる部分があります。
三陸沖ではこの津波被害の記憶を残すためにモニュメントなどが建てられていましたが、およそ80年後の津波被害を防ぐまでには至りませんでした。
6位の北丹後地震は関東大震災から4年後に起きた地震です。
丹後半島の北部で起きた地震ではありましたが、広範囲に被害を及ぼし、最も遠いところでは鳥取でも液状化が起こったそうです。
3月に起きた地震ではありましたが季節外れの雪も降り、家をなくした被害者の方々は寒さを耐えしのぎながら救助を待っていました。
7位から10位はまとめて紹介しましょう。
というのも、これらの地震は1943年から1946年にかけて4年連続で起きた地震だからです。
特に7位の三河地震と9位の昭和東南海地震は戦争中に起こった地震だけあって、救助活動がうまく行うことができず被害がより深刻になってしまいました。
地震は複合的な要因がもとになって起こるものではありますが、このように他所で大きな地震が起こると他のところでも連続して起こる傾向にあります。

 

過去の教訓をこれからの防災に活かしていこう

日本は地震大国とされており、これからも大規模な地震が起こると予測されています。
地震自体を防ぐことはできませんが、一方で防災意識を高くすることによって少しでも被害を減らすことは可能です。
過去の地震で何が起きたか、それを防ぐにはどうすればいいか、といったことを考えながら未来に活かしていきましょう。